エブリオ GZ-EX250レビュー

GZ-EX250本体についても簡単にレビューしておきます。まず、Wi-Fiを使った遠隔操作機能については、現時点ではビクターのビデオカメラとニコンの一眼レフカメラ(Camera Cotrol Pro 2)でしか使えないので大きなメリットです。この機能のためだけに買う価値ありといっても過言ではありません。光学40倍(35mm換算1,680mm)のズームや暗所性能についても価格からみても満足のいく内容です。

気になる点をいくつか。まず、このビデオカメラはEVFを搭載していないので、液晶を開いた状態でなければ使えないのが。。。WEBカメラ的な使い方をするのであれば液晶オフのモードもほしいですね。輝度を最低レベルにした上で、液晶を厚紙か何かで覆えば気にはならないでしょうか。

次に、望遠の性能は申し分ないのですが、広角側が42mmからというのが微妙ですね。屋外であれば問題ありませんが、室内ではかなり窮屈に感じます。家庭用のビデオには不向きかもしれません。Wi-Fi機能を活かしたモニタリングも広角のほうが使い勝手はいいのではないでしょうか。フィルターネジを切っていないのでワイコンも使えない。せめてワイコンが使えるようにフィルターネジぐらいは切ってほしかったです。

あとはバッテリーの保ち。付属のもので1時間程度(実撮影時間)、一番容量の大きいもの(BN-VG138)でも3時間程度しか撮影できません。大容量×2本と充電器は別途購入したほうがいいです。まあ、欲を出せばきりがありませんが、25,000円という価格+Wi-Fi機能を考えれば総合的には大満足です。



エブリオ GZ-EX250をPTZカメラにする

GZ-EX250をパンチルトヘッドEBRA-121Rに載せてPTZ(Pan Tilt Zoom)カメラ化してみました。iPhoneから遠隔操作できる高性能録画機能付きPTZカメラの完成です。光学40倍でフルHD録画できます。費用は4万円弱です。

準備は簡単。パンチルトヘッドにビデオカメラを載せるだけ。試しに車に設置して車内から操作してみることに。撮影場所は夜間の駐車場です。カメラを台座ごと吸盤三脚でフロントガラスに貼り付けて、赤外線コードを窓から車内に引き込みました。これで車内からiPhoneとリモコンでカメラを操作できるようになります。

フロントガラスに設置

こんな感じで設置してみました。フロントガラスに固定している三脚がちゃっちいので、PTZ作動時に画面がブレます。しっかりした器具で固定したほうがいいですね。撮影した動画はこんな感じ。

youtube動画

駐車場の端っこにある看板目指してカメラとパンチルトヘッドを操作します。夜間でオートフォーカスが迷う場面もありますが、見事看板を捕らえました。かなり離れた場所にあったのですが、文字もしっかりと読むことができます。これなら合格点ではないでしょうか。

プロ用の機材や業務用の監視カメラに比べれば動作はもっさりしていますが実用に耐える性能です。この予算でここまでできれば文句なしでしょう。動作音も静かなので、野生動物の撮影にはもってこいです。光学40倍ズームの威力はすごいですね。

※パンチルトヘッドはこちらのショップで販売中です。

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エブリオ GZ-EX250をiPhoneで操作してみた

値段も安いし、面白そうだったのでWi-Fi搭載のビデオカメラ、ビクターエブリオ(Victor Everio)「GZ-EX250」を入手しました。注目すべきはWi-Fi機能です。このあたりを中心に使い勝手をレポートです。

さっそくWi-Fi遠隔操作を試してみましょう。まずは、iPhoneに「Everio sync.」(エブリオ・シンク)というアプリをインストールします。エブリオ専用の無料アプリです。アンドロイドでも同様のアプリがあるようです。

アプリを入れたら、まずはカメラを起動し、Wi-Fiダイレクトモードに切り替え。この後、iPhoneのアプリを立ち上げ、カメラに表示されている数字8桁のパスワードを入力すれば認識します。簡単ですね。下の写真のようにiPhone上にリアルタイムで映像が表示されるようになりました。


とりあえずはこれで離れた場所からでも撮影している映像をチェックしながら、録画の開始/一時停止静止画撮影ズーム操作が可能になりました。撮影画像はストリーミング動画ではなく、JPGで送られているようです。Wi-Fi経由のため、若干の遅れはありますが問題ありません。ズーム操作のときのタイムラグが少し気になるぐらい。それにしても撮影中の画面が手元のiPhoneで確認できるのは大きな進歩です。

では、ダイレクトモードでどのくらい離れた場所から操作できるのでしょうか。同じ室内なら問題なく使えます。しかし、隣の部屋から壁越しでとなると電波が不安定で切断されることがあります。障害物には弱いようですね。イメージしていたほど離れた場所からは操作できないようです。ルーターを介して接続したほうが安定して使えるように思います。

ちなみに、GZ-EX250はiPhoneやandroidだけでなく、PCのブラウザからも操作が可能です。試しにデスクトップPCから接続してみましょう。Wi-Fi接続でアクセスポイントに"DIRECT-0aEVERIO"を選択して接続。ブラウザで192.168.1.1とアドレスを指定すると簡単にカメラに接続できました。ブラウザのスクリーンショットはこんな感じ。


PCのほうが画面は見やすいですし、操作も簡単ですね。壁越しに隣の部屋からでも操作できます。iPhoneよりPCのほうが繋がりやすいような気はします。クライアント側のネットワークカードの性能も影響するのでしょうか。



Wi-Fiで遠隔操作できるビデオカメラ ビクター Everio GZ-EX250


おもしろそうなビデオカメラを発見。Wi-Fi経由でスマートフォンを使って遠隔操作ができるビデオカメラです。ビクターのエブリオ(Everio) GZ-EX250。このカメラのすごいところは、なんといってもスマートフォンでリアルタイムに撮影画面が確認できる点。しかもズームや録画の操作までできてしまうのです。

仕組みは簡単。無線LANに使われているWi-Fiでビデオとスマートフォンをつなげるだけ。ルーターを介することなく、ビデオ本体にダイレクトに接続されます。iPhoneandoroid携帯に無料アプリをインストールすることで、電波の届く範囲ならどこからでもビデオを操作することができます。ルーターを介せばインターネットを経由して離れたところからカメラを操作することも可能です。

ビクターHPに載っているような「別の部屋にいる赤ちゃんの様子を、、、」なんて使い方をする人は少ないでしょう。カメラはフルHDで、光学40倍ズーム(35mmフィルム換算1,680mm)を搭載、裏面照射CMOSで暗所にも強く(最低被写体照度3lux、ナイトアイ使用時は約1lux)、基本的な性能はしっかり抑えています。

防犯カメラ的な使い方はもちろん、撮影対象に気づかれないよう離れた場所から画面を確認しながらの撮影ができるので、アイデア次第でいろんな撮影が楽しめそうです。

イメージ図。詳しくはビクターHP

発売当初(12年2月)は5万円以上したこの機種ですが、あまり人気がないのか現在の価格は25,000円を切っているというから驚きです。ちなみに、メモリ容量は16Gで、SDカードも使えます。プラス5千円で32Gメモリを搭載したGZ-EX270という機種もあります。画質重視の方には上位機種のVX770があります。こちらは光学10倍ズームですが、F1.2のレンズを搭載し、最低被写体照度は1luxとなっています。



ニコン COOLPIX P510にテレコンを取り付ける【試し取り】

COOLPIX P510(42倍ズーム)+テレコン(x1.5)の威力はいかほどでしょうか。仕事帰りに空港で試し撮りしてきました。夜7時45分頃です。ISOはHi1(IS06400)で、シャッター速度は1/15前後。かなり厳しい条件です。

まずはテレコンを付けていない状態から。

広角端(24mm相当) 

望遠端(1,000mm相当) 

デジタルズーム(2,000mm相当)

P510の弱点ですが、望遠端のデジタルズームではピントが合いにくいですね。薄暗いからでしょうか、AFエリアを中央に設定してもフォーカスがかなり迷います。

続いて、1.5倍のテレコンを装着(P510にテレコン装着)した状態での撮影です。

1.5倍テレコン装着(1,500mm相当) 

1.5倍テレコン装着+デジタルズーム(3,000mm相当)

デジタルズームで3,000mm相当になりました。ぼやけているのはテレコンが原因ではなくカメラの手ぶれ。さすがに空港の明かりが頼りなこの時間帯で手持ち撮影は無理ですね。ピントもなかなか合わないし、かなりストレスの溜まる撮影でした。ブレまくりですから、どれくらいズームが寄れるかの参考程度に。飛行機内の人影まで確認できます。


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リモコンでパンチルト操作できるトライポッドヘッド(電動雲台)


海外製品のトライポッドヘッドです。パンチルトヘッドと呼ばれる電動雲台ですね。デジカメやビデオをセットすると付属のリモコンでパンチルトの遠隔操作ができるという代物です。

文章では説明しずらいので下の写真・動画をご覧ください。トライポッドヘッドの上にカメラを設置(三脚穴で固定)すると、付属の赤外線リモコンでカメラを上下左右に遠隔操作することができます。トライポッドヘッドは単体でも利用できますが、底面に三脚穴があるので、三脚の上にネジで固定して設置することも可能です。カメラを設置する側はクイックシューがついています。


可動範囲は上下(チルト)が30度、左右(パン)が120度です。リモコンでの上下左右の操作はもちろん、オートパンにも対応。LANC端子を備えているカメラであれば、カメラのズームや録画の操作も可能になります(ソニー、キヤノン、パナソニックに対応。別途ケーブルが必要)。本体裏に単三電池5本を入れることで電源なしでも作動させることができます。もちろん付属のACアダプターも使えます。

赤外線リモコンは10m離れた距離から操作できます。また、赤外線リモコンが届かないような場所でも、付属のIRリモートセンサー(ケーブル長6m)を延長させることで、リモコンの受光部をカメラ本体から離れた場所に設置することができます。例えば、ベランダにカメラを設置し、リモートケーブルを室内に引き込み操作すれば、監視カメラのような使い方をすることも可能です。別途延長ケーブルを使えば最大60mの長さまでケーブルを延長できるようです。

youtube動画

難点としては、パン操作時、リモコンが長押しに対応していない点。具体的には、パンボタンを押さえたままにしていても、一定時間動くと止まります。再度ボタンを押せばまた動くのですが、少し煩わしいですね。オートパンを押せばスムーズに動くので、大きくパンさせるときはこちらの機能を使って動かし、パンボタンで微調整といった感じでしょうか。LC5のような学習リモコンで設定すれば長押しでもいけるような気はしますが・・・。

あと、注意点としては、一眼レフ程度の重さなら問題なく稼働させることができるのですが、ビデオにテレコンを付けたり、重たい望遠レンズをつけると重心がズレてうまく動かないことがあります。そのような場合はフォーカスアジャスターのようなもので重心を調整するとうまくいきます。

パンの速度が遅かったりと、いろいろと難点もありますが、電動のパンチルトヘッドは国内では業務用(有線リモコン)しか見かけませんので、現状、選択肢としてはこれしかありません。まあ、使っていてそんなに不便に感じることはないし、お手頃価格で手に入るので良い商品だと思います。

※商品はこちらのショップで販売中です。

ニコン COOLPIX P510にテレコンを取り付ける

前回の記事でP510にフィルターを取り付けるところまでは辿りつくことができました(http://ponta-diary.blogspot.jp/2012/05/coolpix-p510.html)。

せっかくなので、テレコンを付けてさらなる望遠域を手に入れるのだ。ということでテレコン装着に挑戦。P510に取り付けたフィルターアダプターは67mm径なので、単純に67mm径もしくはリングアダプター経由でテレコンを取り付ければ大丈夫だろうと思っていたのですが、手元にあったビデオ用の3.3倍テレコンではどうもAFでピントが合わない。マニュアルフォーカスでもピントがこない。。。安物だからか倍率が高すぎるからかは不明だが、相性があるようです。



ということで、オークションでもうちょといいテレコンを手に入れることに。物色していたら、パナソニックのFZ10用のテレコン(LTZ10)を発見(=写真)。倍率は1.5倍と控えめなものの、レンズの性能がよさげだったので落札です。

ちなみに、このLTZ10はFZ10専用ということで今となっては使い道がないらしく安価に手に入るテレコンのひとつ。メーカー希望小売価格48,000円がオークションなら3,000円程度で入手できるようです。ヤフオクでFZ10本体+テレコンで5,010円で入手できました。

さて、届いてみて気づいたのですが、LTZ10は取り付け部が64mm径のメスネジという特殊な形状をしています。しかし64mmメス→67mmメスなんて変換アダプターは売ってない。しかも、FZ10に取り付けられるようにアダプター一体型(上の写真右側の細い部分、ズームレンズ用のゆとりがある)だよ。。。

いろいろと取り付け方法を考えていたところ、ふと見ると、P510用のアダプター②(写真右)を外した状態で、LTZ10を合わせると調度良い感じでおさまる。ピントもしっかり合うではありませんか。なんたる偶然。こうなったら、アダプター①とLTZ10をくっつけてしまえということで、瞬間接着剤でくっつけてみることに。



見事に接着完了。ぴったんこ。まるでこうなることが運命付けられたかのようなおさまりのよさ。テレコン、アダプターともにスチール製なので瞬間接着剤でしっかりくっついてます。これでP510用の1.5倍テレコン完成です。使用の度に六角レンチでネジ締めしないといけませんが、たいした手間ではありません(あとから気づいたのですが、テレコンと67mmの変換アダプターを接着させるという方法もありましたね)。


LTZ10に付属のレンズホルダーを装着して三脚に取り付けてみました。ご覧の通り、テレコン自体がかなり大きなブツなため、一目で望遠撮影中とわかる仰々しい姿です。全長27cm。しかし、レンズがデカイだけあって画質はすばらしい。テレコンにありがちな画質の劣化を感じさせません。このテレコン、FZ10に取り付けてもF2.8とおしで使えるということです。アダプターは本体に固定されているのでこれだけ大きなレンズを付けても、不安はないです。

今回は予算の都合でパナのLTZ10を使用しましたが、オリンパスのTCON-17Xなら67mm→55mmのステップダウンリングを使えば簡単に取り付けできるので、改造の手間はかかりませんね。重量もLTZ10の640gに対して、TCON-17は260gと軽量です。

なお、テレコン取り付けについては、高倍率のものはAFでピントが合わないもしくは場合によってはMFでもピントが合わないようです。レンズ性能などカメラとの相性もあるようなのでご注意ください。LTZ10とTCON-17については使用できることが確認できています。

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