オリンパス SP-810UZ にテレコンを取り付ける【試し撮り】

オリンパスSP-810UZにテレコンバージョンレンズTCON-17Xを装着して試し撮りです。テレコンの装着方法はこちらこちらをご参照ください。



まずは、テレコンなしから。広角端はこんな感じ。


飛行機がとまっていなかったので、ターミナル前の車にズームイン。望遠端30倍は35mm換算で864mmです。


TCON-17Xを装着して望遠端で撮影するとこんな感じ。864mm×1.65倍=1,425mmになります。



さらにデジタルズーム(4倍)でこんな感じ。5,702mmです。かなり画像は粗いですが、よーく見ると、「ベントポンプ?」という文字まで読めます。値段が安い(18,000円程度)のであまり期待はしていなかったのですが、画質は他社の高倍率ズームと比べても遜色ないですね。

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テレコン対決 オリンパス TCON-17X vsパナソニック LTZ10

テレコンバージョンレンズの撮り比べです。オリンパスのTCON-17XとパナソニックのLTZ10TCON-17Xは現在市販されているテレコンでもっとも人気のレンズです。コンパクトで写りもシャープですね。一方、LTZ10FZ10用のテレコンとして発売されたもので、オークションなどで入手可能です。発売時の定価は48,000円とかなりのお値段。しかし、FZ10に装着した場合、F値が変わらないなど、レンズ性能の高さには定評がありました。

TCON-17X(左)とLTZ10

写真左側がTCON-17Xです。実質倍率は1.65倍。右側がLTZ10で、こちらは1.5倍です。LTZ10のほうが若干倍率が低いですが、TCON-17Xの260gに対して、LTZ10は640gと約2.5倍の重さ。実際手にしてみるとかなり重いです・・・。

ワイド端(27mm相当)

さっそく撮影してみましょう。撮影場所は関空のアウトレットモールです。駐車場から近隣の観覧車を撮影してみました。サイバーショットHX200Vにそれぞれのテレコンを装着して、プログラムオートで撮影です。まずはテレコンなしから。広角端です。35mm換算の27mm相当。

テレ端(810mm相当)

望遠端までズームするとこんな感じです。30倍、810mm相当。撮影したゴンドラまでの距離は約300mです。かなり寄れていますが、ゴンドラの中の様子はわからないですね。

デジタルズーム2倍

さらにデジタルズーム2倍で1,620mm相当まで寄ってみました。デジタル2倍までなら画質の劣化はあまり感じません。

TCON-17X

それでは、TCON-17X(実質倍率1.65倍)を装着しての撮影です。デジタルx2の望遠端1,620mmをさらに1.65倍して、、、2,673mm相当になりました。ゴンドラ内まではっきりわかりますね。

LTZ10

同じ条件でLTZ10です。こちらは1.5倍で2,430mm相当。TCON-17Xより気持ちワイドですが、こちらのほうがキリッとしている印象です。比較してみるとよくわかりますが、LTZ10と比べるとTCON-17Xは若干描写が甘いような感じがします。素人目に見てもLTZ10のほうが画質はきれいですね。

それにしても、HX200Vの手振れ補正はすごいですね。写真はすべて手持ち撮影です。なお、LTZ10FZ10専用のテレコンなので、多少の改造が必要です。そのままでは使えませんので、ご注意ください。

【2013/2/9追記】
※STOKからLTZ10専用のアダプターが発売されました。詳細はSTOKブログを参照ください。

【参考記事】
LTZ10とTCON-17Xで撮り比べ
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オリンパス SP-810UZ レビュー



オリンパスのSP-810UZが手に入ったのでレビューです。ニコンのCOOLPIX P510、SONYのサイバーショットHX200Vと比較しながら紹介してみたいと思います。2011年9月に発売された機種なので、先の2機種と比べるのは少しかわいそうな気もしますが・・・。

まずはSP-810UZの簡単な製品特徴から。ズーム倍率は光学36倍で、35mm換算24mmから864mm相当です。広角端はP510と同じで、望遠側が若干負けていますね。HX200Vと比べると広角・望遠共にSP-810UZのほうが勝ってます。

高感度撮影については、最高でISO1600で、P510のISO12,800(モノクロ)、HX200VのISO12,800に比べるとかなり見劣りします。そのほか、ビューファインダーは非搭載、液晶も可動式でないなど他社製品に比べると見劣りした内容ですね・・・。

SP-810UZもフィルター径のネジが切っていないので、フィルターやコンバージョンレンズは使えません。ただし、別売りのフィルターアダプターを装着すれば、58mm&72mm径のフィルターやテレコンが使えるようになります。

さて、では実際に触って比較してみましょう。細かいレビューやスペックの解説はカメラ誌に任せるとして、P510HX200Vとの違いで特に印象的な部分をいくつか挙げます。

一番の不満点は、P510同様にオートフォーカスの精度の低さ。特に望遠側ではフォーカスが遅いし、迷いますね。手ぶれ補正も微妙な感じです。動画も1280×720ではフルHDの他社製品と比べると見劣りします。

ここまで、いいとこなしな感じですが、やはり一番の売りは価格。7月の購入時、16,703円と他社製品の半額の価格は魅力的です。この価格で36倍ズーム機が手に入るとなると多少の性能差には目がつぶれるかも。

もう一つ、SP-810UZはオプションでリモートケーブル(有線リモコン)が使えます(赤外線リモコンは使えません)。コストカットのためか最近のデジカメではリモコンが搭載されていないどころか、オプションでも対応していないものが多いので、貴重な存在です。SP-810UZであればリモートケーブルを使ったバルブ撮影も可能なようです。

総評としては、他社製品に周回遅れといった感じですね。魅力はお値段。オリンパスの製品といえばテレコンバージョンレンズTCON-17Xがすばらしい出来なだけに、デジカメ本体にも期待をしています。ぜひ次期モデルでは気合の入った商品をお願いします。

※12/08/23追記
オリンパス、光学40倍ズーム・単3電池工藤の「STYLUS SP-820UZ」など
コメント:24-864mm→22.4-896mmです。スペック的にはようやく他社の春モデルに追いついた感じ。これといって特徴がない。やる気なさそう。。。

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S3200用アダプターをP510に装着してみた


P500用のフィルターアダプターは、P510に装着すると広角端でケラレが生じるのが残念なところです。そんなときファインピクスS3200用のフィルターアダプターがP510に転用できるという噂を聞いたのでさっそく入手してみました。


ボディー側のアダプターを装着するとこんな感じ。P500用のアダプターは67mm径ですが、こちらは72mm径になります。P500用では広角側28mmあたりまで四隅にケラレがありました(P510にフィルターを取り付ける)が、S3200用のアダプターならボディー側の筒が短いので、広角端でもケラレません。

アダプターはレンズ筒の奥までしっかり入るので、テレコンを装着しても問題なさそうです。しかし、P510に取り付けると筒の長さが足らないので、望遠端ではレンズが15mmほど飛び出てしまいます。このままではレンズが干渉してフィルターが装着できません・・・。


長さを補うために、ケンコー製のメタルフードを装着してみました。フードの長さは25mmあるので、これで解決。フロントのフィルター径は77mmになります。他社製品ではフロントにネジが切っていないものもあるのでご注意ください。

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ナイトショットデジカメ SONY H9 にテレコンつけてみた

今だ現役、赤外線撮影ができるナイトショットデジカメ SONYのサイバーショットH9です。このH9の純正コンバージョンレンズアダプターのフィルター径は74mmという特殊なサイズです。フィルターはもちろん、変換リングもないので市販のフィルターが使えません。


72mm径のIRフィルターを装着

さて、このたび72mm径のフィルターが使えるアダプターを入手できた(といっても随分前から発売されていたようですが)のでさっそく装着してみました。写真のように、72mm径のIR(赤外線)フィルターが装着できました。これで昼間でも赤外線撮影ができるようになります。


せっかくなので、72-55mmのステップダウンアダプターリングと組み合わせて、オリンパスのTCON-17Xをつなげてみました。これで465mm×1.65倍=767mm相当になりました。テレコンつけてやっとHX200Vの810mmに追いついた感じですが、赤外線撮影ができる機種でここまでできれば、まだまだこれからも使えるかな。


アダプターとステップダウンリングの間にIRフィルターをかませてみました。フィルターは前後にネジが切ってあるのでこのような取り付け方ができます。TCON-17Xにネジが切ってあれば良かったのですが、まあ、これはこれで、赤外線フィルターつけていることがわからないので・・・。

オリンパス SP-810UZ にテレコンを取り付ける

オリンパスSP-810UZ用のフィルターアダプターが到着したのでレポします。SP-810UZは、ニコンのP510同様にフィルターネジが切っていません。オリンパスからフィルターアダプターが発売されていないので、そのままではフィルターが使えません。

今回、海外のサイトで見つけて入手したのはSP-810UZ用に発売されているアダプターリングです。これを取り付けることで、SP-810UZでも72mm径のフィルターが使えるようになります。

商品一式

届いた商品は写真のとおり。本体に取り付けるアダプター(右側)と延長用のアダプター(左側)、取り付け用の六角レンチ、説明書×2が入っています。

接続部分

取り付けは簡単です。SP-810UZのレンズ筒にアダプターをはめ込み、六角レンチで締めるだけ。アダプターの内側にはフェルトが貼ってあるので、本体にキズはつきません。

アダプター①を付けた状態

アダプター①を付けた状態です。この状態ならでは広角端までズームアウトしてもケラレはありません。すこしかさばりますが付けっぱなしでも問題ないです。

アダプター①+②を付けるとこんな感じ

アダプター②をつけて、望遠端までズームインするとこんな感じ。これでお好みのフィルター(72mm径)やテレコンバージョンリングを付けることができるようになります。

TCON-17Xを装着

オリンパスのテレコンバージョンレンズTCON-17Xを装着してみました。864mm×1.65倍で、1,425mm相当の超高倍率ズームが楽しめます。なお、取り付けには別途72-55mmのステップダウンリングが必要です。

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可変NDフィルター(バリアブルNDフィルター)

可変NDフィルターなるものを入手しました。NDフィルターは屋外などで光量を調整するフィルターですが、可変NDはPLフィルターのようにレンズを回すだけで簡単にND4から400あたりまで光量調整できるという優れものです。フィルターの効果をわかりやすく解説しているのがこちらの動画(ケンコー)。


ケンコーのバリアブルNDX製品ホームページにわかりやすい解説と作例が載っています。写真家さんの解説動画もオススメ。




当初はいまひとつ使いどころがわからなかったです。メーカー側の売りとしては、①スローシャッターで撮影したいとき②明るいレンズを晴天下で使うとき-などに使えるようですね。このほか、シャッター速度の調整ができない動画撮影の時などにも可変NDフィルターが重宝するようです。最近は一眼レフの動画撮影機能も充実してきているので、運動会など屋外で撮影するときはとっても使いやすそう。

ところが、ケンコーの可変式NDフィルター(77mm)の場合、なんと、フィルター1枚で4万円(amazon)を超えます。ちょっと手がでませんね。

ということで、e-bayで調べてみると、中国製の安いものだと1枚1000円程度で手に入ることが判明。値段の違いは品質の違い。ネットの評判をみる限り、安い可変NDフィルターでは、カラーバランスが崩れたり、解像度が極端に落ちて使い物にならないということもあるようです。ということで、さっそく中国製のフィルターをいくつか入手し、実力を試してみることにしました。

とりあえず仕入れてみたのは、1,000円程度で手に入るノンブランドの可変NDフィルター2点と、ネットで評価の高かったNEW-VIEWの可変NDフィルター(3,000円程度)です。

まずは、可変NDフィルター全般の使い心地から。実際に使ってみて感じたことをいくつか。

【良い点】
露出調整がフィルターをクルクル回すだけで簡単にできるのがいいです。特にコンパクトデジカメなど露出やシャッタースピードの設定がパッパッとできない機種では可変NDフィルターは重宝します。予めマニュアルモードで絞りとシャッター速度を設定して、あとはフィルターを回すだけで明るさが調整できます。液晶でリアルタイムで画像を確認できるので、デジカメならではの使い方が楽しめます。このためだけに揃えてもいいんじゃないかと思うぐらい便利ですね。

【気になる点】
画質については、やはり値段と価格は比例しますね。今回は5,000円以下の製品を試してみましたが、やはり1,000円程度で手に入る製品は画質がぼやけるというか、ピントが合っていないんじゃないのという感じ。カメラの液晶上ではあまり違いはわかりませんが、撮影した画像をPC上で見ると一目瞭然。シャープさが違います。特にNDを強く効かせた時、ノンブランド品ではピンボケしたような画質になってしまいます。

3,000円台のNEW-VIEWのフィルターはノンブランド品と比べるとはっきり違いがわかるぐらい解像していますが、NDを強く効かせたとき、やはり画像を拡大してみるとシャープさが甘くなる感じはします。一眼レフで撮影した画像の比較ではこの傾向が出ました。SONYHX200Vでも試してみましたが、コンデジレベルなら問題なく使えるなという印象。費用対効果で考えれば十分価値あると思います。一度可変NDを試してみたいという方にはオススメです。