富士フィルムFinepix HS50EXRレビュー@CP+

CP+会場で各社のブースを見てきましたが、超高倍率ズームの新機種としては富士フィルムの製品が注目です。


CP+の超高倍率ズーム機の中で、一番の注目はHS50EXRです。35mm換算24-1,000mm相当の42倍ズーム機です。開放F値はF2.8-5.6でニコンのP520より気持ち明るめ。手動ズームでスイスイ操作できる点がいいですね。動態撮影の場合、広角側で獲物を捕らえて、パッとズームできるのは大きな武器です。

撮像素子も、超高倍率機では一般的な1/2.3型より大きめの新開発1/2型センサーを搭載しており、暗所性能も期待できます。オートフォーカスの性能も最短0.05秒とかなり素早くフォーカスできるようです。実機を触ってみましたが、AFはキビキビ合焦して気持ちいい。高倍率コンデジの中では早い部類に入ると思います。ただ、暗所の望遠端では、うたい文句ほどのAF能力ではないような気も。。。


動画はフルHDで60fps記録に対応しています。1cmスーパーマクロ撮影もできます。フラッシュシューを搭載し、リモートレリーズにも対応しているので、望遠時の手振れ対策もバッチリです。レンズは58mmのネジが切ってあるので、フィルター類も使用できます。

現時点では、春モデルの超高倍率ズーム機で一番興味がひかれる機種です。価格も4万円台前半で他社モデルより割安感がありますね。あとは、撮像素子の性能がどんな感じかですね。

春モデルでは、このほかにSONY HX200Vの後継機が投入される予定です。昨年がマイナーチェンジだったので、次機種(HX300V?)ではフルモデルチェンジが期待されます。SONYも1,000mm超機種を投入するのでしょうか?HX300Vの出来次第ではHS50EXRに手が出てしまいそうです。

Finepix SL1000

ちなみに、富士フィルムからは廉価版のFinepix SL1000も発表されています。こちらは撮像素子が1/2.3型で、24-1,200mm相当の光学50倍ズーム搭載です。レンズは望遠側がSX50HSと同じF6.5でやや暗めですが、広角側がF2.9(SX50HSはF3.4)です。実機を触ってみましたが、AF性能は標準クラスでしょうか。望遠側でやや迷い気味。遅いという感じはしませんが、早いという感じでもない。HS50EXRと比べると、全般的な性能はやや劣るかなという感じですが、価格が3万円台前半とリーズナブルな点がいいですね。

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