地デジで録画した番組を車の中で見ようと思ったら、著作権保護機能がジャマをしてかなりハードルが高いです。これまでの道のりは以下のとおり。
①ピクセラの地デジチューナー(DT096)で録画した番組をDVDに焼く。→カーナビのDVDが古くて、CRPM非対応で再生が不可。
②「SEG CLIP GV-SC310」で録画した番組をiPhoneに転送しナビのライン入力に接続。しかし、映像は出力できない仕様のよう。音声のみ出力。→再生アプリ(TVPlayer)がアップデートで音声の外部出力も非対応(著作権の関係?)になり視聴不可に(http://ponta-diary.blogspot.jp/2010/10/iphone_21.html)。
③DT096で録画した番組をDVDに焼いて、「CRPM Decrypter」というフリーソフトでコピーガードを解除。handbrakeでエンコードしてiPhoneに移し、ナビの外部入力でやっと視聴できるように。
【AVCRECがジャマをする】
しかし、PCの地デジチューナーをピクセラの「DT230」に買い替えたことでさらなる問題が。DT230では番組を圧縮して「AVCREC」という形式で最大15分の1のサイズにして録画することができます。地デジ番組でもHDDの容量を節約できる優れものです。
AVCRECは地デジなどHD画像をDVDメディアに記録する規格です。ハイビジョン画質をDVDに書き込めます。ただし、著作権保護機能を有しているため、地デジ番組はコピー制御がかかる。記録・再生はAVCREC対応のものでないとダメ。
なので、このAVCREC形式で保存された番組をDVDに焼こうと思ったら、①AVCRECに対応したDVDもしくはブルーレイドライブが必要②ディスクを再生するにはAVCREC対応のプレイヤーが必要という新たな問題が発生したのです。
ちなみに、DT230でも、最高画質(DR画質・放送波のまま)で録画すれば、DT096同様にCRPMのDVDは焼けます。DVD-VR規格(720×480)になりますが。
【AVCREC対応ドライブを購入】
我が家のブルーレイドライブ(バッファロー BR-616FBS-BK)はAVCREC非対応でのようで、AVCRECで録画した番組はDVDに焼くことすらできません。
ということで、まずはドライブを購入。せっかくなのでBDXLに対応したパイオニアの「BDR-207JBK」を。13,331円です。安くなりましたね。
これで録画した番組はDVDやブルーレイに保存できるようになりました。ちなみに、DT230で録画したAVCREC形式の番組は、ディスクに書き込む際は再圧縮はできません。フルハイビジョンですが、長時間モード(4.5Mbps)でも2時間番組が入るか入らないかといったところ。超長時間モードならドラマ12話(10時間程度)がDVD1枚に保存できるようですが、動きの激しい場面などでノイズ乗りまくりであまりきれいではありません(といってもナビでライン入力で視聴するぶんには十分ですが)。
【地デジのコピーガードを外す】
さて、ようやくディスクに焼くところまでは辿り着きましたが、ここからがさらに難問。AVCREC形式で焼いたDVDは対応プレイヤーでなければ再生できない。昨年買い替えたばかりの我が家のナビはCRPMには対応しているが、AVCRECには非対応。ということはコピーガードを解除した上で、一般的な動画形式に変換しiPhoneで再生するしかないわけです。しかし、これがまた苦労。
結論から書けば、有料(7,000円程度)ですが「AnyDVD HD」というソフトを使うのが一番の近道です。このソフト、地デジのみならず、DVDやブルーレイなどありとあらゆるコピーガードを外してくれます。無料ですべての機能を3週間試用できるので、まずはお試しを(http://www.slysoft.com/ja/anydvdhd.html)。
なお、この手のソフトとしては、「DVDFab HD Decrypter」も有名ですが、こちらはAVCRECには非対応のため、地デジのコピーガードは解除できないようです。
AnyDVDの使い方は簡単。ソフトをインストールするだけです。ソフトが常駐し、地デジを録画したDVD(ブルーレイ)をドライブに入れれば、それだけでコピーガードが解除されます。
ディスク上のファイルは一般的な動画ファイルと同じように扱えるため、ドラッグアンドドロップするだけでOK。handbrakeなど動画圧縮のソースとして直接指定することもできます。ディーガなどの地デジレコーダーで録画したディスクも簡単にコピーできちゃいますね。
【iPhoneでの持ち出しができた】
あとは抜き出したファイルをiPhoneに移せばカーナビで視聴可能になります。ただし、地デジ解像度(1920×1080)のため、長時間モードで録画した番組でも1時間で2ギガを越えます。iPhonでは辛い。handbrakeなどのフリーソフトでVGA(720×480)の大きさに再圧縮したほうがいいです。
ディスクに焼く際は、書き換え可能なブルーレイディスク(BR-RE)を使うのが経済的です。なお、ブルーレイなら高画質モードで録画した番組でも12時間近くまで書き込みできます。ファイルは番組ごとに生成されるので、1週間分の番組をまとめてブルーレイに書き込んでもOKです。
ただし、AnyDVDが起動しているとディスクが不正なBDとして検出されるので、書き込みの際はAnyDVDを一旦終了させる必要があります。
一度見るだけでいい番組なら最初から超長時間モード2で録画して、BDに移し、そのまま持ち出してもいいですね。2チューナーなので、1つの番組を高画質(DR)と超長時間2(HE)で録画するという手段もありです。
【まとめ】
地デジの著作権保護にはいろいろと悩まされましたが、「AnyDVD HD」には助けられました。DT230の録画データもチューナーやPCが壊れたり、windowsを再インストールしたときなどは、いくらHDDにデータが残っていても見られないわけですから、コピーガードを外して保存できるのは助かります。ブルーレイに焼くという手段もありますが、ディスクの管理が面倒ですし。。。
0 件のコメント:
コメントを投稿